【千葉県鋸山日本寺】崖に掘り出された大仏 〜光と影、人と木々、空と海が交じる場所〜【関東のお出かけに】
こんにちは、最近珍しく外出が増えてきた、基本インドア派のエイです。
今回は千葉県鋸山での旅行レポです。
正直ネイチャー系は、幼い頃からあくびが止まらない私です(子供感性なんです)。
しかし今回は、写真をとるのが楽しすぎて、あくびもひっこみました。
こんな人間の旅行記ですが、皆様の旅行の参考になれば幸いです。
【道程】空と海と木々が交差する、鮮やかな風景
目的地に近づいた時点で、シャッターを押す手は止まらなくなっていました。
太陽、空、海、緑。
すべてが組み合わさり、一枚絵のような景色を作り出しています。
(※下の写真は帰りのものですが…)
鋸山は、車専用の道(有料と無料の道路があります)で登ります。
登り始めると、緑の数が増えてきます。
車の中(私は後部座席です)からシャッターを何度も切りました。
青々とした芝、影絵のような木の重なり。
ついつい窓の外に目を奪われます。
鼻筋の通った大仏様
鋸山の大きな名所である、大仏様。
下から見上げると、あまりの大きさで、顔がよく見えません。
崖を掘り出すようにして、見上げるように大きな大仏様が座していらっしゃいます。
周囲を囲う小さな(とはいっても、人間と同じか少し大きいくらいでしょう)大仏様。
あちこちを植物が侵食し、ひび割れが幾重にも走っています。
一部人の手で直された跡があるのがみて取れます。
カメラでもう少し、顔を近くでみてみましょう。
人気俳優顔負けの、すばらしい形の鼻をお持ちでした。
鼻筋がまっすぐに通っています、
童顔で、半顔の目が優しく細められているのもわかります。
大仏様の顔をここまでじっくり、しっかりみたのは初めてかもしれません。
大仏様のそばの崖からは、海が一望できます。
ちょうど撮影しやすい場所に、大きな岩があるので、恐る恐る登ってみました。
おかげで、身長がひかえめな私(153cmくらい)でも、写真を撮ることができました。
岩に登って、思い切り腕を伸ばして、どうにか撮れた写真です。
思い切り傾いちゃいましたが、まずまずです。
壁に彫られた巨大レリーフ 百尺観音
書かずにはいられないのが、道中の山道です。
人の手が入り、石段や階段が作られています。
しかし、石段・階段を登り切ると、地面から石が突き出し始めます。
ちょっと足下から目をそらすと、あっという間に転びそうです。
転んだ先にも石がありますから、転べばタンコブではすまなさそうです。
ようやく安定した平たい地面に立って、ふと顔を上げます。
木漏れ日が降り注ぎ、岩壁に、足元に、影を落とします。
映画『もののけ姫』の世界を彷彿とさせる、神秘的な情景でした。
目的の百尺観音様は、すぐ先にいらっしゃいます。
光を受けてそびえ立つ、巨大なレリーフ。
百尺観音様です。
手前に映る人と比べれば分かる通り、見上げるような大きさであるのがわかります。
美しきは、観音様を含めた、この空間そのものです。
苔むし、岩が突き出て、ヒビが走る。
古代の遺跡のような、静かな空気を醸し出しています。
にぎやかで開けた大仏様周りの空間とは、対照的です。
振り返ると、すぐそこに濃い影を落としています。
同時に、まばゆいほどの光も。
静かに呼吸したくなるような静けさです。
神秘的な風景に、誰もが声を潜めます。
最後に:車とカメラを持って、鋸山日本寺に登る
今回紹介した大仏様、百尺観音様の他にも、鋸山にはたくさんの名所があります。
無数の観音様が洞穴に祀られた、百躰観音。
山頂展望台からは、「鋸山(ノコギリヤマ)」の名前の由来である、ノコギリのようにギザギザの形をした崖を見ることができます。
鋸山は登り坂・下り坂が多く、敷地は広大です。
体力に自信がないと、全てを回り切るのは難しいでしょう。
(インドア派の私には、少々辛い道のりでした)
それでも、美しい景色と、神秘的な空気を求めるなら。
是非、鋸山に訪れてみてください。
大仏様、百尺観音様だけでも、かなりの見応えがありますよ。
エイでした。